赤ちゃんの奇形の原因 先天性風疹症候群とは?症状と風疹の予防方法について

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妊娠中の女性が風しんにかかると、赤ちゃんに風しんウイルスが感染し、先天性風しん症候群になる可能性があります。ここでは、先天性風しん症候群になった赤ちゃんに起こりうる奇形の特徴や、風しんの予防法についてまとめています。

先天性風しん症候群の症状

妊娠中の女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、風しんウイルスが赤ちゃんに感染し、生まれたときに先天性風しん症候群をひきおこす可能性があります。先天性風しん症候群の症状として、難聴、心疾患、白内障、精神やからだの発達の遅れ、などの障がいが報告されています。

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難聴

聴覚が低下した状態を難聴といいます。先天性風しん症候群の特徴として、比較的重度の難聴をひきおこす可能性が高いといわれています。また、徐々に聞こえづらくなるわけではなく、出生児より聴覚が低下している場合がほとんどです。

心疾患

心臓の発達に奇形がみられ、心室や心房に穴があいているケースがあります。穴が小さいと成長とともに自然にふさがることがありますが、大きい場合には心臓や肺に負担をかけてしまいますので、手術ができる段階になったら、治療を開始します。

白内障

加齢とともに進行する後天性白内障とちがって、先天性白内障は、生まれた直後から眼球が白く濁りはじめる病気です。先天性白内障の赤ちゃんは、ものが見え始める時期になっても光が網膜にとどきにくいため、周りへの反応が弱いことがあります。先天性白内障を放置しておくと、さらに視力が低下してしまうおそれがありますので、水晶体の白濁した部分をとり除く手術が必要になります。

その他

妊娠中の女性が風しんウイルスに感染することで、流産につながったり、赤ちゃんが低出生体重(2500g未満)で生まれることがあります。また、心身の発達の遅れ(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、2ヶ月の場合35%以上の確率で障がいが起こる)なども報告されています。

風しんを予防するには?

風しんを予防するためには、予防接種を受けることが大切です。

1.風しんの抗体検査を受ける

まずは、風しんの抗体があるかどうかを検査します。抗体とは、からだに入ってくるウイルスに対して、感染するのを防いだり、毒を出さないようにしたりする物質をいいます。風しんの抗体があれば、風しんに感染するリスクは低くなります。妊活中の女性だけでなく、すでに妊娠している女性、もちろんその配偶者や同居家族の方も、検査をしておくことをおすすめします。

お住まいの市町村によって異なりますが、ほとんどの自治体で、無料で風しんの抗体検査を受けることができます。私が住んでいる奈良県では、妊娠を希望している女性、その配偶者、妊娠中の女性の配偶者、と検査を受けられる対象者が限られていました。ちなみに私は知らずに7年前にクリニックで受けました。今思うと、少しもったいない気がしますね。料金は各医療機関によって異なりますが、3000~5000円のところが一般的のようです。ですので、これから不妊の検査や治療で、病院に通うことを考えている方は、おそらく初回に病院でいろいろな検査をするでしょう。できれば事前に、お住まいの地域の保健所で風しん抗体の検査を受ける。そして、病院では一度の採血で複数の検査がありますので、風しんの検査項目をはずしてもらうと、少しでも費用は安くすむはずです。

2.風しんの予防接種を受ける

検査で風しんの抗体がない、もしくは抗体価が低いと結果がでた場合には、予防接種を受けましょう。風しんワクチン接種の際に、地域によっては費用の補助を受けることができます。詳細は、お住まいの市町村のホームページなどで確認してみてください。厚生労働省 風しん抗体検査について

妊娠中は予防接種を受けられない

妊娠中の女性は予防接種を受けられませんから、妊娠前にワクチン接種していただくほうがが望ましいです。とはいえ、妊娠中に抗体がないとわかったら、風しんの感染を防ぐために下記のようなことに気をつけてください。

不特定多数の人が集まる場所 人ごみを避ける

妊娠初期(20週頃まで)は、満員電車や大型スーパー、商業施設など、多くの人が集まる場所は避けましょう。人ごみの中では風しんに感染するリスクが高くなります。

夫や同居家族の予防接種の検討

本人がいくら気をつけていても、家族が職場や学校などで風しんに感染してしまうと、家庭内で妊婦に二次感染するおそれがあります。できれば、夫と家族の方は予防接種を受けることを検討してください。

妊娠中、近しい人が風しんに感染したらすみやかに医師に相談を

風しんの症状は潜伏期間2~3週間のあと、発熱・発疹・リンパの腫れが認められます。職場や家族の方が風しんに感染していて、自分に症状がでていないくても、感染している可能性がありますので、まずはかかりつけの医師に相談してください。自分に感染を疑う症状がある場合にも、他の妊婦に感染が広がるのを防ぐため、まずは電話で医師に相談するようにしましょう。

予防接種を受けても年月とともに抗体が減少

子どもの頃に予防接種を受けたことのある方や、自分の記憶はあいまいだけれど、両親に聞くとどうやら風しんにかかったことがある、という方もいらっしゃるかと思います。

風しん抗体検査

風しんの抗体検査結果

こちらの写真は私の抗体検査の結果です。私は、子どもの頃に予防接種を受けていたのですが、風しん抗体検査をするとHI値が16倍という結果でした。基準値が8倍以上で抗体ありと判断されますので、一見十分な抗体がありそうなのですが、8倍では抗体なし、16倍では抗体はあるが不十分とされます。予防接種の必要がなく、十分な抗体があるのは32倍以上だそうです。ということで、予防接種を受けておいたほうがいいとすすめられました。子どもの頃に風しんの予防接種をうけたからといって、十分な抗体がからだの中に無い場合もあります。昔は、子どもの頃に1回きりの接種だったため、作られた抗体が年月をともに減ってしまった可能性があります。また、1回だけの接種では、5%くらいの人に免疫がつかないこともあるようです。現在、風しんの予防接種は、1歳と小学校に上がる前の2回接種することが必須になっています。30代、40代の妊活中の方は、一度ご自身に抗体があるのかどうか、検査を受けてみてもいいかもしれません。

まとめ

妊娠20週頃までの女性が風疹に感染すると、赤ちゃんに先天性風しん症候群という障がいが起こる可能性があります。先天性風しん症候群の特徴として、比較的重度の難聴、心臓に穴があいている、白内障、精神やからだの発達障がいなどがみられます。先天性風しん症候群を防ぐためには、妊娠中にお母さんが風しんにかからないことです。まずは風しんの抗体があるかどうか検査を受け、検査で風しんの抗体がない、もしくは抗体価が低いと結果がでた場合には、予防接種を受けましょう。抗体検査は無料で受けれる自治体がほどんどですし、ワクチン接種も地域によっては費用補助があることもあります。また、現在30代、40代の方は子供の頃に予防接種を受けているかと思われますが、1度の接種だと抗体がつかない場合や、年月とともに減っている可能性がありますので、やはり抗体検査は受けておいたほうがいいでしょう。

この記事を書いた人

福祉施設で働く栄養士です。日本栄養士会所属。医療施設給食、料理教室講師、エステティックサロンで栄養指導をしてきた経験から、日々の食事の大切さを痛感しています。Webサイト構築、広告運用の営業も経験あり。

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